2023年9月11日(月)、公益財団法人AFS日本協会(以下、AFS)と三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、2024年中に出発を予定している「三菱商事高校生海外留学奨学金」受給生を対象に壮行会を開催しました。第5期となる今回は念願の対面型開催となり、全国各地から70名の中高生が一堂に集いました。

「三菱商事高校生海外留学奨学金」は、三菱商事が、AFSで留学する生徒のプログラム参加費全額を支援する奨学金で、同社の社会貢献活動のうち「次世代の育成・自立」の一環として実施されています。
壮行会冒頭、三菱商事からは「コロナウィルスの感染拡大や世界で起こる様々な混乱により、皆さんの生活も影響を受けてきたと思いますが、今後も不確実性に対応する感性や意識を鍛える必要性は高まってきていると思います。海外では日本の常識が通用しない場面も多々あると思いますが、日々の学びを糧に、一回り大きくなって帰ってきてください」とエールが送られました。

中盤では、第5期生を代表して3名の奨学生が決意表明のスピーチを行いました。
留学を志すきっかけとなった外国の方との交流エピソードを情感たっぷりに表現してくれた生徒、日本の社会を客観的に見つめ、そこにある課題を意識しながら留学の目標を語ってくれた生徒、途上国の教育に強い関心をもち、夢への第一歩として慣れた環境を離れてチャレンジすることを決意したと語ってくれた生徒、それぞれ熱のこもったスピーチに、会場にいる全員が引き込まれるように耳を傾けていました。

今回の壮行会は、本奨学金を得て留学し帰国したOBOGが企画運営・司会進行を務めました。大人数の会はどうしても発言者が限られる傾向にありますが、各人が発言できる機会があったほうが、より参加意識を高められるのではないかという考えのもと、全体を6つのグループに分け、「留学中の指針となる言葉、よりどころとなるような言葉を決める」というグループワークを企画し、実施しました。

約15分間という限られた時間ではありましたが、奨学生たちはOBOGのサポートのもと意見をまとめ、「大丈夫」、「独りじゃない」、「LOVE」、「まわす」(押してもダメなら引いてみろ、それでもダメならまわしてみろ。いろんな角度からみてみよう、という意味)、「七転八起」、「ポジティブシンキング」と、留学への期待や不安、周りでサポートしてくれる人たちへの想いなどを反映したユニークなフレーズを発表してくれました。

AFSと三菱商事は、奨学生の皆さんが仲間や先輩の存在に支えられながら、留学とその準備に向けて充実した時間を過ごし、ときには悩みや失敗も経験しながら成長し、また元気な姿を見せてくれることを楽しみにしています。

●AFS年間派遣プログラム×「三菱商事高校生海外留学奨学金」

「三菱商事高校生海外留学奨学金」は、高校生に異文化学習の機会を提供するAFSの年間派遣プログラムへの参加機会を経済的に支援する奨学金です。三菱商事の社会貢献事業のうち「次世代の育成・自立」の一環として実施されています。より多くの生徒がAFSの年間派遣プログラムに参加できるよう参加費を全額給付し、経済的な理由で留学に踏み切れなかった生徒を応援しています。2024年派遣の第5期生を含め、計194名の高校生の海外留学を支援しています。
最新の募集情報は、AFS WEBサイト 年間派遣プログラムよりご確認ください。


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