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7月8日、10ヵ月間の留学生活が終了しました。私にとっての10ヵ月は決して短いものではありませんでした。何度も日本に帰りたいと思いましたし、早く帰国日がこないかなと願ったりもしました。時間の流れは確かに早く感じましたが、だからといって10ヵ月間を「あっという間」という言葉で表現してしまうのは、少し単純過ぎるような気がします。

イースター休暇の直前にファミリーチェンジとスクールチェンジを行った私は、全ての気持ちを切り替えて新たな4月を迎えました。
新しいファミリーは、両親のほかに19歳と17歳の姉妹がいる4人家族。両親は毎日仕事で忙しかったのですが、帰ってくると家族で夕食を取り、その日の出来事などを話し合いました。家族が一緒にいることをすごく大切にするファミリーだったので、休日の朝食は必ず皆で食べるというのがルールでした。一度寝坊して怒られたのは良い思い出です。夜は自然とリビングに集まってきて、テレビを見たりお菓子を食べたりして過ごしていました。
それから本当に色々な場所に連れていってもらいました。ハノーファーでは家族でコンサートを見て、シュベリーンでは素敵なお城をカメラに収めることが出来ました。ノルドゼー、オストゼーの違いも理解しました。たった3ヵ月しか一緒にいられなかったけれど、それはそれは濃厚な時間を過ごすことが出来ました。

新しい学校では11学年に配属され、変則的な時間割と変則的な教室割に最初は戸惑いました。クラスという形態があやふやなため、授業毎にクラスメイトが変わり、一日中同じ教室で授業を受けるクラスメイトがいないのです。日本の大学のようなシステムなのだと思います。そんな時でも4月から突然転入してきた私に声をかけてくれる子がたくさんいて、最終的にクラスの壁を越えて友達がたくさん出来ました。
皆でハイデパークという遊園地に行ったり、休日遊びに行ったり、放課後階段のところでガールズドークをしたり。出発日には駅まで見送りに来てくれて、本当に嬉しかったのを覚えています。

“Danke shoen” 私が今一番伝えたい言葉です。長いようで短いような、やっぱり長かった10ヵ月間、私を支えてくれた家族、友達、すべての人たち、そして私の小さな世界を大きく広げる機会を与えてくださったAFSやどさんこ奨学金制度に心から感謝の言葉を伝えたいと思います。
“Danke shoen” ありがとうございました。

2012年7月 ドイツ派遣
AFS58期生/AFSどさんこ奨学生 岡田杜音

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