私の留学中、ホストファミリーの家にはほとんどママしかいませんでした。というのも、パパは仕事の都合上海外にいることが多く、2人のシスターはそれぞれアメリカとフランスにいたからです。
というわけで家ではママとお手伝いさんと私の3人でいることが多かったです。
ママは私の学校の送り迎えをいつもしてくれて学校にお昼に残る時は食事代をいつも出してくれました。
私が1月にお腹を壊して入院した時も急いで病院に連れて行ってくれました。こんなママなので不満は全然なかったのです。

でもだんだん、私は違和感を感じ始めました。ママの行動の全てが嘘っぽく感じてきてしまったのです。
それを機にあまり話さなくなり、ある日、私は学校でスマホをなくしてしまってその事でママと大げんかをしました。ママには「いつでもこの家を出て行っていいのよ」と言われ、ショックで部屋で1人で泣いたのを覚えています。
でもその日、それまでの自分を振り返ってみると、毎日家に帰ったら部屋に引きこもったり、学校の話を全然しなかったりなど、そう言われてもしょうがないなと思い当たることがたくさんありました。
それに気づいてママと過ごす時間を増やしたらやっとボリビアの家に自分の居場所を見つけることができたような気がしました。

帰国前、またいつか必ずボリビアに帰ってくるという話をした時、ママは凄く喜んでくれました。私が勝手に嫌われてると感じていたのは思い違いだったんだということに気づいて胸がいっぱいになりました。
なかなかうまくスペイン語も話せず、ぱっとしない日本人の私を1年間も受け入れてくれたママには感謝の気持ちしかありません。最後、空港で泣いてお別れしたあの瞬間は一生忘れません。
ママ、本当にありがとう。
そして、ママに出会わせてくれたAFS、また私の留学を助けてくれた全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

公益財団法人設立記念奨学生
AFS63期 ボリビア派遣/ 齋藤あおば
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