ノルウェーに来てからもうすぐ6ヶ月になります。どの国に行った留学生も時間の流れる速さは同じです。しかし、その感じ方は全く違います。ある人は、とても早く感じ、ある人は長く感じる。僕は自信を持って前者であると言えます。本当に時間が過ぎるのを早く感じます。
ついこの前オスロ空港に到着し、暖かいホストファミリーに出迎えられ、その全てを明確に覚えています。学校では毎日楽しく友達と話し、学び、遊び、これ以上の幸せはありません。少しも寂しさや辛さを感じたことがありません。

ホストファミリーとクリスマスホリデイに山にあるカテージに行った時の写真

自分は本当に運がいいと思います。留学生の中には、学校や家族のことでうまくいかない人もいるのは知っています。自分がこのような環境にいられるのは決して僕の力ではありません。AFSの皆さん、奨学金で支援してくださった東海東京財団の皆さま、ホストファミリー、ホストスクールの友達や先生、そして留学を認めてくれた家族、そのすべての人に支えられ、自分はここにいるんだと強く感じます。

ホストマザーと初めての散歩したときの写真

毎日が楽しく、全く辛くないとは言いましたが、正直に言うと一つだけ本当に辛いことがあります。それはいずれ日本に帰らなければならないという現実です。入国当初はこのようなことはなかったのですが、月日が過ぎていくにつれ、周りの人たちに対する思入れが強くなり、その現実を受け入れたくない自分が生まれていきました。考えないようにしてもどうしても頭に浮かび、それが原因で全く眠れないこともありました。本当に今考えても心が痛みます。
しかし最近はそれに悩まされることはほとんど無くなりました。なぜなら彼らに一生会えない訳ではないと気づいたからです。
世界は本当に大きいと、入国前の飛行機に乗っている時に感じました。でもそれは客観的に見た世界です。インターネットや航空機の進歩によって、世界は確実に小さくなっていっています。その証拠に、僕は今ノルウェーという日本からおよそ8000km離れた場所におり、世界各国からきた留学生と出会い、日々異文化を理解し生活しています。留学が終わったからといって、彼らとの関係が途切れる訳ではありません。別れるのは悲しい、ならまた会いに行けばいい、日本に招待すればいい、世界のどこかで待ち合わせすればいい。これが僕の考えです。

AFSキャンプで友達と撮った写真

本当は山ほど書きたい事があるのですが、800字程度という限りがありますのでこの程度にさせていただきます。
自分を支えてくださる皆さんに本当に感謝しています。その支えが無駄にならぬよう、毎日楽しく元気に生活し、異文化理解に励んでいきます。

友達とノルウェー 数学オリンピックに参加し、一次審査合格で賞状をもらったときの写真

2019年・AFS66期 / 東海東京財団留学奨学金 奨学生
ノルウェー派遣 平野 将三朗
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