この度は森村豊明会様の支えにより、広大な隣国であるロシアで留学生活を送れています。誠にありがとうございます。

新学期の集会。学校の先生で留学生サポートのボランティアと、6人の留学生、2人のロシア人生徒。ロシアの学校はこのような正装で登校します。

酒を「常に飲んでいる」か「特別な日にしか飲まない」の二択にロシア人は分かれます。どこの国もこうだと言われるかもしれませんが、ロシアの場合は極端なのです。
前者は、ロシアに来るとどこでも見られるかもしれません。彼らは日中のうちから酒の瓶を片手にふらふらと歩いているから、路端で寝ています。日が暮れてくると街中にはそのような人がたくさん現れます。更に野良犬のうろうろ。家族や友達からは野良犬も含めて、なるべく離れて絶対に関わらないようにと言われました。

クラスの友達と小さい子に危険がないか注意する役割が当たった ときの写真。友達の好きな日本の漫画の キャラクターのポーズ。

ロシアへきて間もない頃は衝撃と恐怖でロシア恐い、とビクビクしていました。
「おそロシア」だなんてよく言ったものだなと思っていましたが、そんなことばかりではありません。例えば、留学生達で放課後食事をしていた時、酔っ払った男性にしつこく話しかけられました。私たちが困っていると大丈夫よと言って店員が彼を店から追い払ってくれました。また、スーパーで私のカードが使えず、現金も持ち合わせていなかった時後ろの客が払ってくれたり、何かの使い方に困っていたら説明してくれたりなど、ロシア人は見ず知らずの相手をそれが普通だというように助けます。

AFSのソチキャンプで出会った留学生とロシアの学生。

謎のヴェールを潜り抜けてロシアへ飛び込んでみると、人情味のある美しさと冷酷な不条理さを体感しました。その中でも特に驚愕したのが、タバコやアルコールが未成年に蔓延しているということです。日本で守られて生活していたら、きっと他人事としか思えなかったでしょう。この事実を知って、私は将来子供たちをこれから守れる職につきたいと考え始めました。そうすれば日中から酒が必要な生活を送る人を少しでも減らせるはずです。子供達から正常な判断を奪ってはいけません。
このように世界に目を向けて考えることができたのは皆様が支えてくれたおかげです。心からありがとうございます。

AFS66期・2019年派遣 森村豊明会高校留学奨学金生
ロシア派遣 / 谷水 香月

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この記事のカテゴリー: ロシア 年間留学体験談