インドも日本も長い冬も終わりが近づいてきました。今回は留学の中間報告をさせていただきます。

留学生活は7か月ほど経ちましたが、日本の7か月とは桁違いの経験や苦労、考えることがあり、刺激的な日々を過ごしています。インドの街並みはとてもカオスで牛だけでなく、犬やサル、馬やリスなど、動物園の中で暮らしているような感覚になります。

町を自由に歩き回る牛たち

学校では水彩画の期末テストに水が止まったり、真夏の停電でファンが止まって授業どころじゃなくなったり、街中も年代を感じさせる設備で、他国の留学生とは全く違う生活をしていると自信を持っていますが、同時に今までの日本で過ごした生活がどれ程完成された環境だったか思い知らされ涙が止まりません。一方で急速に進む町の開発や友達が口をそろえて語るインドの未来像を聞くと、西欧諸国に追いつくのも時間の問題だと感心しました。

友達の村の畑と夕日

文化交流の一環として、よく友達の家にも訪ねるのですが、どの家も共通していえるのは、家族は集合的で親戚と長時間話すのが当たり前、普遍的な年齢の上下関係があり、その体制で上手く家族が回っているということです。特に時間に対する価値観は日本人と真逆で、何もしない時間や時間通りがない文化はいまだに馴染めない習慣の一つです。

学校のスポーツ行事で、行進のサイドドラムを担当

この半年近いインド生活で何よりも印象に残っているのは学校行事での山登りの経験です。10日間で4600m級の山に登ったのですが、車を6時間走らせた場所では僕の友達もわからない文字と言語で話されており、シク教徒が多い僕の地域とは違って、そこでは仏教徒とヒンディー教徒が主で、食も文化も違う新しい国に来た感覚になりました。ファミリーから「インドは多様すぎるぐらい多様性の国」と言われていたのも納得です。

学校行事で友達と行ったヒマーチャル州・マナリ(帽子はこの地域の象徴)

最後に、このような貴重な体験を支えてくださっている森村豊明会様に心から感謝申し上げます。このような文化の違いを知り、発信することがグローバル化につながると考えています。

(公財)森村豊明会高校留学奨学金奨学生
2022年・69期 インド派遣 / O・Tさん

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