イタリアと聞くと、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。ピザ、パスタ、サッカーなど、数えたらキリがない。私は小さい頃から、料理と絵を描くことが好きだったこともあり、イタリアという国に憧れを抱いていた。そして今回、たくさんの人からの支えのおかげでイタリアに来ることができ、もう少しで6ヶ月が経とうとしている。

AFSの友達とサレルノにて

イタリアに到着して最初に私の前に立ちはだかった壁は、言語だった。イタリアの公用語はイタリア語で、学校やお店などで英語が通じる場面は少ない。イタリア語がほとんどわからない私は、家族内でも話すときは英語を使っていた。しかし、イタリアに到着して2週間たった日に、「英語は終わり」とホストマザーに告げられた。そこからは、何を言うにもイタリア語で話さなくてはいけないため、わからない単語はすぐにメモ帳にメモしたり、家具にイタリアでなんと言うのか描いた付箋を貼ったりした。その結果、私のイタリア語力はみるみるうちに成長していき、それとともに、学校の同級生、市場の人、レストランのシェフなど、たくさんの人と自分の言葉で話せるようになった。自分のできることの幅が広がり、毎日がより楽しくなった。家庭内で私がイタリア語しか使えないことは、ホストファミリーからしても不自由なことが多い。それにも関わらず私のイタリア語力を上げるサポートをしてくれたことは、感謝してもしきれない。

ホストファミリーとビーチにて

また、私が今までのイタリアでの生活でやって良かったと思うことは、自分の好きなこと、やりたいことをたくさんアピールする、と言うことだ。アピールというのはただいうだけではなく、行動でも示すということだと思っている。絵を描くことが好きと言うのがわかりやすいように、これまでの自分の作品の写真を撮ってポートフォリオにまとめてイタリアにもっていった結果、絵を描くことが好きな人と繋がるきっかけになった。
料理が好きなのでホストファミリーに料理をふるまったり、一緒に市場に買い物に行ったりしたことでホストスクールを選ぶ際に料理を学ぶ学校に行くことをサポートしてくれたり、知り合いのシェフに合わせてくれたりした。これらのことは全て、偶然や運ではなく、自分の好きなこと、やりたいことをたくさんアピールしていたからこそ実現したことだ。
10ヶ月という期間は、私にとってはあまりにも短い。残りの期間も1日1日、やりたいことをやれるだけやって自分のものにして、帰国した時に後悔のない留学にしたい。

ナポリのピザ屋さんで、シェフと一緒に

最後に、今回留学の機会を与えてくれ、サポートしてくれるAFSの職員さん、ボランティアの方々、寄付をしてくれた方々、日本とイタリアのお父さん、お母さん、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

カーニバルで、古代ローマ人に扮してピザ作り

AFS平和の鳩プロジェクト奨学生
2022年・69期 イタリア派遣 / M・Kさん

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