選考を経た20名が日本中から集まり、40期タイ派遣として1993年4月に成田を飛び立ってから33年。京都の「月ヶ瀬」(同期が跡を継いだ老舗甘味処)で、同期会が行われた。

帰国から数年後に伊豆で開催した同期会に比べ集まった人数は少なかったものの、P’ek(私たちがタイに着いてすぐの頃からお世話になったスタッフ)も加わり、美味しいあんみつを頬張りながら思い出話に花を咲かせる、刺激的で心温まる時間となった。

私たちは、単なる「同期」ではない。慣れない異国の地で困難を乗り越えた経験や喜びを分かち合った、特別な存在――仲間である。
ステイ先は、バンコクやその周辺、地方都市、農村地帯など、それぞれ異なる環境だった。20人が一緒に過ごした時間といえば、到着後の1週間のオリエンテーション、数泊のキャンプ、そして帰国前の旅行くらい。わずかな時間しか共有していない。
帰国後は、それぞれがそれぞれの道へ進み、なかなか会うこともない時間を過ごしてきた。それでも、顔を合わせれば一瞬であの頃に戻れる。

今回の同期会の開催連絡をきっかけに再びつながった仲間とは、便利な現代の通信手段「LINE」で、当時を懐かしむ話や近況報告、人生相談など、さまざまなやり取りが飛び交っている。

「当時、バンコクでマイケル・ジャクソンがコンサートをやっていたよね」
「街中で『Broken Hearted Woman』が流れていたね」
「タイの『サバーイ・サバーイ』な感じが好きで、時間にルーズなのが今も治らないよ」
「今は教員で、どの学校へ異動してもホストスクールとしてAFS生を受け入れているよ」
「タイへ移住計画があるんだー」
「輸出ビジネスを始めたよ」
……などなど。

それぞれが歩んできた33年を経て、今の暮らしや仕事、これからの夢を語り合えることも、同期であることの喜びなのだと思う。

そして今、私たち自身の子どもたちがAFSを体験する年齢になった。
成田で見送り、現地での生活を見守り、本人の考えに任せながら帰国を待つ。そんな親としての気持ちもまた、AFSで得た体験の延長なのかもしれない。

33年前に出会った私たち。
あの時の経験は、33年の時を経ても、それぞれの人生の中で形を変えながら生き続けている。
これからも共に歩み、共に語り、そして平和への願いを次の世代へつないでいきたい。


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