9月9日。伊那市の生涯学習センター「いなっせ」において、8月下旬に支部で受け入れた4名の生徒の歓迎会を開きました。
参加者は留学生6名、それぞれのホストファミリー、支部ボランティアに加え、62期派遣生で今春大学に進学した2名、今年の留学選考試験に合格して来年66期生として留学する生徒、かつてのホストファミリー、知人やネットの告知で支部の存在を知り、約20年前にAFS留学されたかつての留学生、など多方面の顔ぶれで、人数も40人と盛会でした。

長野南信の集まりは一品持ち寄りのポトラックパーティーのことが多いのですが、今回も世界の色々なお料理、地元ならではの郷土料理、旬のフルーツ、などなど、目移りするものばかりで、舌鼓を打ちながら、おしゃべりも尽きません。

お腹も少し落ち着いたところで、4名の生徒たちとホストファミリーの紹介、そして生徒たちの自己紹介のスピーチです。

フィンランド生は先日ホストスクールで900人の全校生徒の前でスピーチをしました。
こんなに大勢の人の前でスピーチするのは初めてで、原稿を持つ手がガクガクと震えたそうです。
AFS留学経験のある母国のお母様からの強い勧めもあって留学を決意したそうですが、既に未知の経験が色々あり、かけがえのない1年になる予感がするそうです。

アジア高校生架け橋プロジェクトのインドネシア生は、出身のバリ島のバティック(ろうけつ染め)のブラウスを着て参加しました。
自国を離れるのは初めての経験だそうです。日本にくる夢が叶って本当に嬉しいと感謝の気持ちを伝えてくれました。
電車通学もバリ島では鉄道自体がないので、とても新鮮だそうです。これからの季節で、雪を見ることや日本のお正月を楽しみにしています。

イタリア生は来日して4日目に16歳になり、早速県庁がある長野市まで出向き在留更新の手続きをしてきました。
現地のボランティアがサポートするとはいえ、こうやって自分のことを自分で管理することが留学中は多くなります。そのどれもが自己の成長につながります。
誕生プレゼントに浴衣をホストファミリーからいただき、早速地域のお祭りに着て行きました。

スイス生は、Chuchichäschtli(フヒハショリ・食器棚)というスイスジャーマンの単語を教えてくれながら、自身の文化や生活について話してくれました。
おとなしくシャイな印象を持たれがちだそうですが、友達とクレージーに騒ぐこともあるそうです。そんな場面が見られるようになるといいです。
ホストファミリーに対して最高の敬意を払っての感謝の言葉に、聞いている皆が感動しました。

秋生のスピーチの後は来日して5ヶ月経った春生たちのスピーチです。
ついこの間まで不安げで消極的な場面もあった生徒たちが、堂々と日本語と英語と両方で語る姿に成長を感じました。
「ありがとうとごめんなさいはちゃんと言えるようになること。辛いことや悲しいことも経験するかもしれないけど、決して諦めないで、必ず乗り越えられるから!」
「最初は通じたい気持ちがあるから英語を話してしまうかもしれないけど、頑張って日本語で話してみよう! いっぱい聞いているうちに必ず話せるようになるから。ある朝、起きたら自然と自分の口からスルスルと日本語が出てくるの」

同時開催のミニバザーにも多くのお買い上げがありました。ありがとうございました。
売り上げは支部会計に寄付して、今後の活動に有益になるように役立てたいと思います。


支部へのお問合せ

(公財)AFS日本協会 長野南信支部
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