この記事は、2021年2月に実施された、アジア高校生架け橋プロジェクト「高校生記者交流プログラム」参加生徒が執筆しました。


Culture of Thailand,Culture of Sky

高校名: 佐賀県立小城高校
高校生記者名: 東島雅(2年) 櫻木美月(2年) 坂本はるな(2年)
留学生名・出身国: Nuttapon・Akechat 愛称:スカイ 出身国:タイ

タイからの留学生ヌタポン君に取材をしました。この記事では、ヌタポン君をニックネームで「スカイ君」と呼びます。タイ人の名前は非常に長いので、本名よりニックネームで呼ぶほうが多いそうです。「スカイ」というニックネームは両親がつけてくれたそうです。

日本って面白そう

-日本に興味を持ったきっかけを聞かせてください。
「日本のアニメや漫画を見たことが、日本に興味を持ったきっかけです。あと、タイは一年中暑いけれど、日本は四季の変化がはっきりしているところにも魅力を感じました。」

この話を聞いて、私は改めて異文化理解の大切さに気付きました。日本では当たり前のことが、異文化の人からすると魅力的に見えること。異文化理解は身近なことから始まるのだと感じました。(東島雅)

「ちょっと失礼かもしれないが…」

-今は小城高校の制服を着ていますが、タイの学校にも制服はありますか?
「はい。しかし、タイは日本と違って1年中暑いから冬服がありません。ポロシャツと半ズボンかスカートが多いです。」

-小城高校での生活には慣れましたか?
「はい、楽しいです。ちょっと失礼かもしれないが、日本の授業は先生が一方的に話していて、タイの授業よりディスカッションが少ないので、つまらないときもありました。生徒が恥ずかしがって発言しないこともよくないと思います。」

この活動を通して考えた私なりの「異文化理解」とは、異文化をただ肯定することだけではなく、自文化と異文化を比較したときに現れる批判的な思考も含まれると考えます。取材で私は、ヌタポン君が受けてきたタイの教育から、日本教育に対する批判的な思考を得ました。異文化から学び、自文化に生かすこともまた「異文化理解」のひとつの鍵になるのではないでしょうか。(櫻木美月)

話して知った、君の文化

-日本でお正月を迎えましたが、年越しはどのように過ごしましたか?
「初詣に行きました。おせちも食べました。タイでは…僕は外出が苦手なので、家の中で過ごしています。」
年越しは、単に休日のひとつという捉え方もあるようです。

-食事についてはどうですか?
「日本で食べたなかで一番おいしかったのはラーメンです。日本食はだいたい食べられます。僕は野菜が苦手ですが、野菜をふんだんに使った佐賀の郷土料理のシシリアンライスはおいしかったです。」
満足げに語っていました。

今回スカイ君と話をして「スカイ君」を知ることができました。当然ですね。では、この当然をいったいどれほどの人がしているのでしょうか。タイの写真を見て、「タイの文化」を、色眼鏡をかけてガラスの外から想像し評価するのは簡単です。しかし私は、美しい側面でも、そうでなくても「スカイ君のタイの文化」を発見し、少しだけでも触れることができました。「個人の文化」を知ることができるのは実際に話をした人の特権です。その特権を使って「異文化理解」を深めていきたいです。さあ、話すことから始めましょう。(坂本はるな)


この記事のカテゴリー: AFS活動レポート

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