アメリカから帰国して約一ヶ月が経過し、ちょうど一年前の出国の時期に思いを馳せてばかりです。日常が段々と「思い出」になりつつあります。一言では到底言い表せないような濃厚な十ヶ月を過ごしました。正直、楽しいことよりも辛いことの方が圧倒的に多かったです。それでも私は「最高の一年だった」と胸を張って言えます。

現地の高校の卒業式に参加させてもらいました。温かい先生と生徒たちに囲まれて幸せでした。

人との出会いの大切さに気付かされた留学でした。私のホストファミリーは私の全てを優しく受け入れて愛してくれました。私の中で彼らは、もはやただのホストファミリーではなく新しい家族です。一緒に爆笑し合える学校の友人や気持ちを共有し合える国内外のAFSの友人も出来ました。この一年間がなければ出会うことすらなかった彼らとの時間が、私がこの留学を通して得ることができた最も大きく大切なものだと思います。

マーチングバンド部の友人たちとプロムに行きました。初めてのプロムはとても刺激的でした。

 ところで一体、私たちのAFS高校留学が「終わった」のはいつだったのでしょうか。空港でホストファミリーに背を向けたとき?羽田空港に降り立ったとき?日本の家族に「ただいま」と言ったとき?それぞれにそれぞれの解釈と答えがあると思います。日本の生活が再開して一ヶ月、私が見つけたこの疑問に対する答えは「私の留学は終わることがない」でした。もちろん形としての留学は日本に到着した時点で修了しました。しかし、ホストファミリーや出会った友人たちとは今でも連絡を取り合っています。来年訪日する予定の友人に会う予定もあります。自分の外側だけではありません。この一か月は、帰国して気づいた日本とアメリカのそれぞれの良さ悪さやアメリカで生活していなかったら一生気づくこともできないような自分の内側からの発見と遭遇する毎日です。こういったものはきっと「終わる」ことなく一生続いていくのだと思います。この留学が僕に与えてくれたものは「十ヶ月モノ」ではなく、「一生モノ」だったのです。

テニス部のメンバーです。みんな気さくで一緒にいて楽しいメンバーたちです。

最後になりますが、この留学と奨学金の給付にご尽力くださったすべての方に心の底からの感謝の気持ちで一杯です。皆様のお力添えがなければ、これらの経験は絶対に得ることができませんでした。この経験は私の宝物であり武器です。私の人生を鮮やかに彩り続けてくれることでしょう。

大好きなホストファザーとマザーです。空港でのお別れは涙が止まらなくなるほど切なかったです

AFS平和の鳩プロジェクト奨学生
2022年・69期 アメリカ派遣 / O・Kさん

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