私がマレーシアから帰国してから、早いもので20日が経ちました。高校では新しい学年に配属され新しい友達もでき、私の周りのすべてが“日常”に戻りつつあります。しかし、私の心はまだマレーシアにあるようで、とっさにマレー語や英語で返答したり、マレーシアでの写真を見ると友達やホストファミリーが恋しくて堪らなくなったりします。

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ただ、マレーシアで過ごした12ヶ月は楽しいときばかりではありませんでした。
手で食べる辛い食事、冷水のシャワー、紙を使わないトイレ…。同じアジアに位置しながら全てのものが日本とは違いホームシックになったことも何度もありました。
けれども今こうして自分の留学を振り返ってみると、悩んだことさえも有意義で素晴らしいものであったと心から思うことが出来ます。

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そんな私の留学の中で感銘を受けたものの一つに“マレーシア人の多文化主義への姿勢”があります。
マレーシアはマレー人だけでなく中国人やインド人も多く暮らしている他民族国家であり、ほぼ日本人だけで人口構成されている日本とは異なります。そんなマレーシアの人達は、お互いに違った文化や宗教を尊敬、理解し合いながら共に1つの国家を創っています。
幸運なことに私は、イスラム教・ヒンドゥー教・仏教・キリスト教のお家にステイする機会に恵まれましたが、どのホストファミリーも私にそれぞれの文化を精一杯ありのままに見せてくれました。

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イスラム教徒のホストファミリーと共に1ヶ月断食したこと、ヒンドゥー教徒のホストファミリーと毎食のようにカレーを作って食べたこと、仏教徒のホストファミリーと十五夜のお祭りに行ったこと、キリスト教徒のホストファミリーと初めて教会に行きクリスマスを夜通しお祝いしたこと…。
全てがかけがえのない、一生忘れることのできない思い出です。

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そして、私がこのような経験をすることが出来たのも、この、みちのく応援奨学金とAFSの方々のお陰でした。この留学を通して培ったことを今後の自らの活動に生かし、支えて下さった全ての方々への感謝を社会に還元していきたいと思います。

2013年1月 マレーシア派遣
AFS59期生/みちのく応援奨学生 藤井理子

▼留学中のレポート「マレーシアの家庭で断食中」
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