中国での留学が終わり、気づいたら日本に帰って来てしまいました。ここでそのまとめとして、10ヶ月の中で自分の感じた事を書いていこうと思います。

中国と日本はとても近く、昔から深い交流があったにも関わらず、現代の私たちは中国についての真実をあまり知らないのではないか、と考え出してから中国に興味を持ち始め高校留学の機会をヨーロッパではなくアジアに使う事にしました。
最初のうちは家族とも友人とも英語混じりの中国語を用いて話していましたが、時間と身につけた単語数に伴い段々会話ができるようになっていくのを毎日体感しました。そしてまるで自分がゲームの中の主人公のようにレベルアップしていくのを感じていました。こんな風に毎日を楽しんでいると本当にあっという間に留学期間は終わっていました。

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誕生日をサプライズで祝ってくれたクラスメイトと

留学で大切な事はやはり柔軟な頭で留学先の国の文化など、自分の国との相違点を理解して受け入れる事。私の行った中国では特にそうですが、自分の先入観をなくす事はとても大事なことだと思いました。
日本にとどまっていると当然日本のニュース・メディアが中心な生活を送ってしまいます。その時に情報の確実性を見極める力、すなわちメディアリテラシーを上手く身につけられていないと、日本から見た外側だけの他国の様子、日本の先入観・日本でいう“非常識”を大げさに取り上げた他国のニュースを真に受けてしまう事があると思います。
教育上でも無自覚に与え、受け取ってしまう先入観・メディアの罠等は全て取り去ってしまった方が、留学先で自分自身も気を張らずに生活できると思います。百聞は一見に如かずと言いますが、中国の有名な思想家孔子が「見た物も本当かどうか疑うべきだ」と悟ったように、国際化が進んだ今の時代を生きる私たちは積極的に現地に向かうべきだと思います。そして実物を見て、触り、感じる事で初めてその国を“知った”と胸を張って言えるのです。

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ホストファミリーと先生方と

自分がその国に行く事を決定した気持ちを大切にして、大きく言ってしまいますが、日本の代表で行くということを忘れずに行動することも大切だと思います。自分だけが学びに行く(教育を受ける側)ではなく、現地の人たちも自分から何かを学んだり感じ取ったりする事はもちろんあります。中には国と個人を混同してしまう人もいますが、留学は自分の国と相手の国の相互理解を図る手近な手段なので、そういう人にあったらチャンスだと思い、確実な日本の情報・文化を伝えると良いと思います。

幸か不幸か今回私は特に大きな問題も抱えず語学・交流に専念することができました。それは私のホストファミリー・現地の友人・日本の家族・会社の万全なサポートのお陰だと思っています。最後になりますが、ここまで私の成長を支えてくださったかめのり財団のみな様にお礼申し上げます。中国へ留学に行って、第二の母国に中国を選んで本当に良かったと思っています。ありがとうございました。

2013年8月 中国派遣
AFS59期生/(公財)かめのり財団奨学生 山本夢月

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