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ファミリーの友達家族の命名式にて、ホストファミリーと

一言で「感謝する」といっても、具体的には何をしたらいいのだろう。もちろん、ただ言葉で「ありがとう」を伝えるだけが感謝ではない。そもそもあまり言葉も分からないし、様々な変化に富んだ環境の中、どうすれば「感謝の気持ち」を態度で伝えることができるのかというのは、少し難しく感じられる疑問でもあった。

そんな中で、私は「与えられたチャンスをめいっぱい活用し、体験を心から楽しみ、自分から挑戦する」ことが、最良の感謝の表し方だと気付いた。このことに気づけたのは、現地での振る舞い方が分からずにホストファミリーとトラブルがあった時に、支部の方がされたお話がきっかけだ。
「留学生はとても難しい使命を負っている。なぜなら、受け入れ国に到着した時から、家族、家、学校など、すべてをまず与えられ、一年をかけて少しずつそれを返していかなくてはならないからだ。どうすれば返すことができるか、ホストファミリーやスクールはあなたに何を期待して受け入れたのか、考えなくてはならないからだ。」

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新しくできた趣味の自転車で、友達と往復五十キロのサイクリング

それからは、本当に積極的に様々な活動を行うようになり、私の留学生活は素晴らしいものになった。趣味も好みも違うたくさんの現地の友達と仲良くなり、出発前にはなかった新しい趣味や興味が増えた。ホストファミリーとも、一緒に色々なイベントに行ったり、料理をしたり、みんなで団らんしたりして、一年が終わる頃には本当の家族のように感じられ、別れがとても辛くなった。

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学校の友達の家で映画会

新しい事、これまでと違うことに自分から挑戦するのは、しばしば怖くも感じられる。でも、その怖さを乗り越えることが、異文化交流の第一歩だと思う。このことは海外留学に限らず、普段の日本での生活にも言えることではないだろうか。私はこれからも、感謝の気持ちを忘れず、留学経験で得た挑戦する勇気を持って、たくさんの人々と接していきたい。

2013年8月 フィンランド派遣
AFS59期生/ボランティア奨学生 櫻井有香

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