「留学の思い出」について聞かれたとき、浮かんでくるのは美味しい料理や圧巻な観光名所、珍しい体験…、そのようなものだと思っていました。
しかし今、私の頭の中に浮かんでくるのは有名パティスリーで食べたマカロンでも、間近で見たそびえたつエッフェル塔でも、電車で国をまたいだことでもありません。もちろん、それらの貴重な体験は忘れられない大切な思い出ですが、それよりも真っ先に私が思い出すのはフランスで出会った沢山の人達と、みんなとの何気ない会話や出来事でした。

まず、辛いとき、悩んでいるときに一番の相談相手になってくれた同じ留学生の友達。
国籍はみんな違ったけど、滞在中同じように悩みや問題を抱え、それを乗り越えるために一緒に頑張った仲間達はいつも一番の理解者で、最後にはなんでも言い合うことができる、楽しいこともつらいことも全部共有できる親友になりました。

次に、言語もつたなく、何もわからなかった私に一つ一つ優しく教えてくれたフランスの友達。
最初はなじめるか不安だったけど、みんなが私を受け入れてくれたおかげでフランスで最高の思い出をたくさん作ることができました。帰国の時に私のために涙を流して送り出してくれた時には、とても寂しかったけどこんなにも大切だと思える友達ができたことへのうれしさと感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして何よりいつも私をそばで見守り、支えてくれたホストファミリー。私がやりたい、と言ったことをいつも応援してくれて、ちょっと無理目で弱気になってるときには背中を押してくれて、それでも私がピンチの時にはいつも助けてくれて、ファミリーのおかげで大変なことも乗り越えられたし、ファミリーがいなかったらできなかった経験も全部することができました。

一年前ここを出発したとき、日本の家族、友達、みんなと別れて遠く離れた国で暮らすのはとても不安でした。「一人で頑張らなきゃ」そう思っていました。
しかし、フランスで新しい家族と新しい友達に出会って、私は一人ではなくみんなに支えられているんだ、と実感しました。そしてだからこそ精一杯頑張れたし楽しめたんだと思います。
フランスで出会った大切な人たちは、私のこれからの生活にとっても大きな存在になると思います。そういう存在に出会えたことが、私がこの留学をしてよかったと思える一番の理由です。

いつも仲良くしてくれた友達が開いてくれたお別れ会での写真。
同じ学校じゃない子がほとんどだけどたくさん会ってお話したりパーティをしたり、沢山の思い出を作ってくれました。

お別れの前日に撮ったファミリーとの写真。いつでも私のことを第一に考えてくれたとてもいいファミリーで、本当に感謝しかないです。
今では私の2番目の家族です。

同じAFS支部の友達。学校がほとんどみんな同じだったのでいつも一緒にいて、国はみんなバラバラだけどだれよりも心開けた一生の友達です。
この子たちとも日常会話はほとんどフランス語で話し、お互い高めあうことができました。

初めて一人で南フランスへ旅行した時に私を受け入れてくれた家族。短い間だったけど、ホストファミリーに子供がいなかったので兄弟の存在がとても新鮮でした。いろんなところに連れて行ってくれてとても楽しい思い出になりました。

森村豊明会 高校留学奨学金 奨学生
AFS65期 フランス派遣 / 伊藤日向子

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