「留学の一年間は、長い人生の中のたった一年ではなく、一年間につまった一つの人生だ。」ホストファザーが、僕に教えてくれた言葉です。留学を終え振り返ってみて、本当にその言葉通りだと思いました。
自分が全く知らない場所、人々、環境に囲まれ過ごした一年間は、確かに今まで僕が経験してきたこととは全く異なるものでした。そして、僕がこの一年間の人生を通して学んだ二つの大切なことが、僕を大きく変え、成長させてくれました。

ホストファミリーとの写真

一つ目は、人と人のつながりの大切さです。これは、ホストファミリーが僕に教えてくれました。
僕のホストファミリーは、何よりも「家族」のことを一番に考える家族でした。そして僕自身のことをその「家族」の輪に入れてくれました。たとえそれまで全くの他人でも、一緒に過ごすのはたった一年弱という時間でも、血がつながっていなくても、僕たちは本当の家族のようになれることができました。
ホストファミリーの存在は、家族のありがたみを教えてくれたと同時に、世界中のどこにいる人ともつながりは持てること、そしてそのつながりを持つことの楽しさと大切さを僕に教えてくれました。

ホストファミリーとナイアガラの滝に行ったときの写真

二つ目は、「自分」をしっかりと確立することです。アメリカでは、複数の人種の人々や、LGBTQの人々を何度も見かけました。僕が留学をしている中で、日本と同じようにそんな人々への差別はアメリカにも存在していました。しかし、日本と全く違う点は、差別を受けている人々が自身のことを「弱者」だと認識していないことです。彼らは自分自身の人種やキャラクターに誇りを持っていました。
差別を受けるようなことがあっても、それに負けず、堂々と自分がしたいこと、自分が正しいと思うことを貫いていました。自分の意見をはっきりと言えなかった自分に変わらなくてはいけないと思わせてくれました。ホストファミリーや友達に遠慮することなく自信を持って人と話せるようになりました。

クロスカントリークラブのチームメイトとの写真

初めに、留学は一年間の一つの人生だという言葉を言いました。しかし、僕はこのもう一つの人生が終わった後もそこでしたたくさんの経験を無駄にはしません。大学でアメリカに戻り、スポーツ経済について学ぶことも今本気で考えています。
広く視野を持って自分の将来について僕が考えることができるのは、留学の経験があるからであり、奨学金をいただくことができたからです。本当にありがとうございました。

森村豊明会 高校留学奨学金 奨学生
AFS 65期 アメリカ合衆国派遣 石崎 聖

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