先日、約11か月間に及んだ私のスイス留学が幕を閉じた。留学当初は1年間が本当に長い期間であると感じていたし、このままずっとこの国にいられるような錯覚さえしていたが、終わってみると本当にあっという間であった。

ブラザーと1週間親戚の別荘へ

ホストファミリーは、とても明るく、全員仲が良かったので、たくさんのことを話したし、たくさんのことを経験した。いつも冗談ばかり言っているパパに、明るくしっかり者のママ、また同い年で毎日のようにアニメを一緒に見たホストブラザー。言葉がわからないうちは言っていることがわからず辛い日もあったが、この家族の一員だったから頑張れたと心から思う。私のことを「二人目の息子」や「俺たちの日本人(笑)」と紹介してくれた時は涙が出そうになった。

帰国前オリエンにて、世界中の友達と

学校は初めのうちは慣れず、大変だった。下手くそなドイツ語での質問には、日本語で言うところの「はい」、「いいえ」しか返ってこなかった。しっかりとした説明をしてもらってもそれが理解できない、また友達も私のドイツ語がわからないということもしばしば起こった。どうすればいいのか悩んだ時もあったし、いつも前向きではいられなかった。私はそういうときに1番過ぎてゆく時間の速さに焦りを感じていたし、このままではいけないと思っていた。しかし、そこからたどり着いた結論はただ声をかける、遊びに誘う、そんな簡単なことだった。気が付けばクラス全員と仲良くなっていたし、今まで誘っていただけの友達が遊びに誘ってくれるようになった。自分から話しかける毎日のおかげで、言葉がわかる日本にいた時よりも人とのつながりが密なものになったと思う。

最後の登校日、クラスメイトと

私の留学前の目的は、外国語を話せるようになること、あとは漠然としていて自分でもよくわからなかったが、ただ海外で時間を過ごしたかった。だから、こんなにたくさんの人とかかわりを持っている今の自分の姿を想像していなかった。今言えることは、他人は自分の可能性を広げてくれる、ということである。留学で得た人とのつながり、そしてこれから出会う人とのつながりを大切にして生きていきたい。そして、留学中に見つけた多くの夢や目標に向かって、努力していこうと思う。

この留学を支援してくださった森村豊明会には心からの感謝を申し上げます。

森村豊明会高校留学奨学金奨学生
2019年・AFS66期 スイス派遣/ 長谷川 直人

留学中のレポート:スイス留学レポート 言葉が分からなくても

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