日本を出発して5ヵ月がたちました。この半年は生まれて初めての体験に数えきれないほど悩み、怒り、泣き、そして笑った本当に濃い5か月でした。

新年を祝うための寒中水泳に行った時の写真

ホストファミリーはファザー、マザーそして5人兄妹という大家族ですが、大家族ならではの生活は刺激があり、毎日が新鮮で騒がしくとても楽しいです。
私が通っている学校も生徒数2000人以上という比較的大きな学校ですが、みんな驚くほど良い人ばかりです。授業で少人数グループを作って作業をした時も何人もの子がグループに誘ってくれたり、廊下を歩いていると日本語で挨拶をしてくれたりします。上手く馴染めず、いじめにあったりするという話を聞いていたので拍子抜けしたのと同時に、やはり何事も自分で確かめるまでは鵜呑みにしてはいけないなと思いました。海を越えて理解ある友達や家族を持てたことはとても嬉しいです。

友達とスケートに行った時の写真

しかしいくら良いホストファミリー、友達、環境だといっても全く違う文化を持つ人たちと暮らすことは簡単な事ではありませんし、一筋縄ではいかないことは山ほどあります。私は自分でも驚くほど料理が苦手なので留学前にお母さんと練習し、ホストファミリーにおにぎりやカレー、お好み焼きなどの日本食を作りました。しかしどれも反応が悪く、おいしいと言いながら目の前で鶏小屋に持っていかれた時は文化の違いと分かっていてもかなりへこみました。

校外学習で美術館に行った時の写真

5か月間生活し、いくら言葉に慣れても、人種差別がなくなるわけではありません。努力しても必ずしも良いことが返ってくるわけではないことをこの留学中に何度も思い知らされました。ですが留学していなければ絶対にできなかったこれらの経験は私に新しい世界を見せてくれ、今まで知らなかった自分自身に気づかせてくれています。

AFSの活動で日本文化のプレゼンテーションを行った時の写真

高校生という時期の留学に不安もありましたが、この半年で将来なりたい自分が見つかり、その夢に近づくことが出来る大学、学部も見つけることが出来ました。当たり前が当たり前ではない環境に身を置くことで私を支えてくれている人の大切さも、改めて感じました。
私を支えてくれているすべての人に感謝の気持ちを忘れず、残りの期間を大切に過ごしたいと思います。

AFS66期・2019年派遣 森村豊明会高校留学奨学金生
オランダ派遣 / 上杉 花梨

帰国後のレポート:オランダ留学レポート 見えない文化の体験記

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