私がイタリアに来てもうすでに5カ月以上が経ちました。時間が経つのがとても早く感じています。
最初の頃は10カ月後日本に帰ることを待ち遠しく思っていましたが、今はそんなことよりも残りの5カ月で出来るだけ多くのことを吸収したいという気持ちでいっぱいです。なぜなら、イタリアでは〝provare”(挑戦する、やってみる)がとても重要だからです。
私は何もやらずに後悔するならやって後悔して、良いことも悪いこともいっぱい経験したいからです。

ドイツ人の友達とミラノに遊びに行った

最近は、イタリア語をかなり話せるようになってきてたくさんの人とコミュニケーションが取れるようになってきました。初めのほとんど何もわからない状況のことを考えると自分でも成長したかなと思います。
最初の頃、家族とは少しのイタリア語と英語での会話だったし、学校の友達は話すのが速いのと私が緊張していたせいで会話が弾むことがあまりありませんでした。しかし、だんだんとイタリア語が上達していく中で家族に自分の意思を伝えることができたり、勇気を出して友達に出かけようと言えるようになりました。
私はもともとおしゃべりな性格なので、友達となんてことない雑談を何時間もすることが今ではとても楽しいです。

AFSのみんなでローマに行った

私が日本にいる時イタリアと聞いてイメージしていたのは美味しい料理、ジェラート、おしゃれな街並みやファッション、陽気な人々でした。それらのイメージは何も間違ってはいませんでした。
しかし、この5カ月の中で旅行だけでは感じることのできない自身の変化がいくつかあります。それらは物事の考え方や性格です。
最初の頃はみんなに良い印象を与えようと、素の自分を出すことが出来ていませんでした。しかし、イタリア人のあいさつはキスとハグをするのが当たり前だし人と人の距離が近いので、自然と自分の心も開いていきました。今では自分からも友達にイタリアンあいさつをするほどです。
さらに、イタリア人は意見の主張が強いので日本人の空気を読むということは一切通用しません。〝Si”か〝No”をはっきりと言い、自分はこう思っている、こう考えていると伝えることが大事なのです。そして、日ごろから自由や難民のことについて考えていることも見習わなければならないと実感しました。

クラスの友達と

この5カ月で見たこと、聞いたこと、感じたこと、学んだことは確実に私の一部になってきていると思います。帰った時に自分が経験したことをできるだけたくさんの人に共有して、イタリアと高校留学の素晴しさを伝えていきたいです。

2019年派遣・AFS66期 森村豊明会高校留学奨学金奨学生
イタリア /村瀬 さくら

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