「飛び込む」、僕が目標として示した言葉です。そして、留学生活の半分が経過。あっという間のようでしたが、濃密な時間が確かに流れていました。様々なことに飛び込み、新しい人々、物事、価値観等に出会いました。その中で最も感銘を受けたのは、僕がラトビアの伝統的なフォークダンスを習って二週間ほど経過したある日の出来事です。

フォークダンスのセレモニーの後に撮った写真。この時、このグループの一員になったとしっかり自覚できた。

僕たちはラトビアで有名なダンスセレモニーに参加することになりました。本番直前、メンバーのひとりに緊張しているか聞かれました。しかし、当時はレッスンも数回しか受けておらず、緊張するほどの心持も無く「していない」と答えました。すると彼は「フォークダンスはラトビアの大切な文化のひとつで自分たちはそれに誇りを持っている。だから今すごく緊張している」と話してくれました。その時、同じ年代の人がここまで自分たちの文化を思い、誇りに感じていることが素晴らしく、文化の継承には大切なことだと感じました。また、文化というものがその地域の人々の思想の形成に大きく影響するということを再確認しました。

留学生同士でそれぞれの国の料理を作り、紹介しあったときの写真。味噌汁のうけが想像していた以上によかった。 他の国の料理も知れて、とても興味深かった。

また、この期間で僕は様々なことについて考える時間が増えました。そのひとつに、グローバル化について、があります。これまで様々な質問に答えたり、自分から伝えたりしてきた中で、僕は自ら発信することの大切さを知ることができました。質問に答えれば、相手の知識を深いものにできる。これは重要なことですが、自ら発信するという行動が加われば、相手は未知のことを知ることができます。こうした新たな知識との出会いが新たな体験を生み、その中での挑戦などを経て、その人は更なる理解を深めることになるでしょう。このようなやり取りがグローバル化を真の意味で前進させるのではと感じました。そのためには、自分たちの国のことを、自分自身の民族と民俗を深く理解することが大切だと思います。

僕は残りの期間で、今よりも自分から発信するということに力を注ぎたいです。そういった行動が、僕自身にも新たな経験を与え、さらに成長させてくれるのだと思います。

AFS平和の鳩プロジェクト奨学生
AFS 68期ラトビア共和国派遣 / K.Nさん

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