私は今、地球の真裏にあるアルゼンチンで留学が始まってから約半年を迎えようとしています。自分が思うよりも言葉を話すことができるようになっていないため、自分の思いがうまく伝えられず思うようにいかないことも非常に多いですが、周りの人たちに支えられて楽しく生活を送れています。

夕日を見ながら飲むマテ茶は格別

アルゼンチンに来て一番大きく感じたのはみんなの「優しさ」です。アルゼンチンでは挨拶の時に「元気?」「うん、元気」というやり取りを握手と一緒に必ずし、何気ない時にも「元気?」と話しかけてくれます。日本ではクラスの友達に会っても挨拶をしなかったりするときもあるので自分を受け入れてくれているような感じがして「優しさ」を感じることができます。他にも分からないことを教えてくれたり、遊びに誘ってくれたり全てが何もできない私にとっては「優しさ」で、日々を楽しくしてくれる大切な支えになっています。

イグアスの滝は言葉を失うくらいに壮大

そんなたくさんの「優しさ」に支えられた生活の中にも大きな悩みがありました。私は人に悩みを相談するのが苦手なのでずっと自分の中に収めていました。しかしこのまま解決せずに時間だけが経っていくのは嫌だという思いからホストマザーに相談したとき、ホストマザーは優しく相談に乗ってくれました。今まで人に悩みを相談してこなかった私にとって、殻を一つ「優しさ」に支えられながら破れた瞬間でした。

友達とご飯を食べた時の一枚

今回の留学は東海東京財団様をはじめとするたくさんの方々の優しさに支えられアルゼンチンに来ることができました。今私は大きなコミュニティの中の一人の日本人として多くの人の優しさに包まれ生活してきました。しかしこれからはアルゼンチンの一人の人間として、周りのみんなに「優しさ」で支えられた分、人間的にも言語的にも大きく成長し「優しさ」で支えられた恩を返したいと思います。

東海東京財団留学奨学金奨学生
2023年70期 アルゼンチン派遣 A.Kさん

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