Ahoj!私は72期夏組でチェコへ留学しました。初めに、東海東京財団の皆様のご支援のおかげで、この貴重な留学の経験が出来たこと心より感謝申し上げます。

私は留学するまで海外に行ったことがなく、まったく知らない世界に行ってみたいという思いがありました。その中でもチェコを選んだ理由は、ドボルザークやスメタナ、ヤナーチェクといったチェコの音楽が好きだったこと、そして第三言語を学ぶことに魅力を感じたからです。しかし、留学を決めたとき周囲からは「チェコってどこ?」「チェコスロヴァキア?」と聞かれることが多く、チェコに対する認知の低さを感じました。だからこそ、自分自身がチェコについて知り、文化を学び伝えたいという気持ちが強くなりました。

学校のオランダ旅行

実際にチェコで生活する中で、私は多くの温かい人々に出会いました。困っているときは、見知らぬ人でさえ助けてくれて、学校で文化交流のイベントをした時もたくさんの人が来て私の発表を聞いてくれました。また、ホストファミリーや友達は「留学生だから」ではなく、ひとりの人間として私に優しく接してくれました。その経験がとても嬉しく、心に深く残っています。こうした人々との関わりを通して、私が日本で抱いていた「海外」のイメージはほんの一面にすぎないことに気づきました。

日本の和菓子についての発表

近年はSNSが発達したことで、世界中の人と簡単につながれる便利さがある一方で、特定の国や人々に対する偏った情報が故意に広められる場面を見ることもあります。そのため、SNSやニュースだけを見ていると「海外=こういうもの」というイメージが一人歩きし、本当の姿が見えなくなることもあると感じました。だからこそ、これからの社会が優しさや理解で満ちていくためには、まずはお互いを知ろうとする姿勢が大切だと思います。

初雪の日の朝にホストファミリーと外に出た時

その点で、この留学で多くの人と出会い、関わり、仲良くなれたことは本当に良い経験でした。最初は文化や習慣の違いから自分を理解してもらえないと感じたり、偏見を向けられているのではないかと思うこともありました。それでも、自分なりにできる限りの力で「本当の日本」と「本当の私」を知ってもらおうと努力したことで、この一年で大きく成長できたと感じています。

教会でクリスマスコンサートに出た時

実際に人と関わり、言葉を交わすことで偏見は少しずつ薄れ、理解が深まっていきます。そのためにも、英語をはじめとした言語の力はとても大きいと感じました。言葉が通じることで文化や価値観の違いを越えてつながることができ、そこから新しい交流が生まれていくのだと思います。

留学を終えた今でも、私はチェコ語の勉強を続けています。そして次は、チェコで学んだ文化や経験を日本で伝えていきたいと考えています。チェコで過ごした時間や、そこで出会った人々の温かさを忘れず、これからも異文化理解の輪を広げていきたいです。

東海東京財団留学奨学金奨学生
2025年72期 チェコ派遣 K.Mさん

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