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福島からの情報を発信する高校生外交官になりたいと思い、ここスイスの地に来てから早くも半年が経とうとしています。思い返せばこの半年間、たくさんの素晴らしい経験をすることができました。
夢であった国連欧州本部を視察できたこと。
世界中に友情の輪が広がったこと。
スイスには国際機関が多くあるということでAFSの友人たちも夢は外交官、将来は大使館で働きたいといった国際関係に強く関心を持つ仲間達ばかりです。そんな志高い世界中の友人達と切磋琢磨し合い、お互い支え合いながら生活が出来ている事はAFSで留学させて頂いたからこその賜物だと思います。

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AFS支部活動

スイスは日本の九州とほぼ同じ面積と大変小さい内陸国です。ヨーロッパのちょうど中心に位置しフランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなどに囲まれているため、国内でも地域や都市ごとに全く違った歴史と文化を持っています。
言語もその名残からかドイツ語、フランス語、イタリア語、そしてごく一部の地域でロマンシュ語と4ヶ国語が公用語とされており、スイスの首都、ベルンの私の学校ではドイツ語、フランス語、英語が必修で友人達は3ヶ国語以上を流暢に話します。
またスイスにはスイスドイツ語と呼ばれるスイスならではのドイツ語があります。ドイツで話される高地ドイツ語とは全く異なり、スイスドイツ語が母国語ではない私たちに理解することは大変難しいです。
しかしスイス人はみな高地ドイツ語を話すことができるので、通常私は高地ドイツ語でコミュニケーションをとっていますが、時折私が簡単なスイスドイツ語を話すと大変喜ばれます。

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友人とスキーに行きました

また、私の留学生活で大きな部分を占めるのが福島に対する世界の考え方です。やはり原発事故以来、福島に対する世界の目は厳しく、時に耳を塞ぎたくなるような経験もたくさんしました。
しかし、福島の状況を発信するために福島の地から海外に出た私だからこそできる活動をしたいと思い、今では福島からの思いを発信する活動を自ら盛んに行っています。
海外の方々が思う福島の考えを聞くことができたことで、福島からきた私にしかできない使命があると確信し、日本人としてそして福島県民として生きることに誇りを持つことができました。

今ここで経験させて頂いているすべてのものが私の宝物です。こうしてここスイスの地で素晴らしい経験をさせて頂けていることは、みちのく応援奨学の関係者の皆様、AFSの皆様、家族、たくさんの方々の支えがあってのことだと感謝の気持ちでいっぱいです。
スイスでの生活も残り約5ヶ月をきりましたが今まで以上に充実した日々を送り、生涯忘れぬ素晴らしい思い出を作りたいと思います。

2013年3月 スイスより
AFS59期生/みちのく応援奨学生 増子光希

▼帰国後のレポート 国際社会での大きな学び
▼寄附 > みちのく応援奨学金

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