ここフランスに来て、6ヵ月が経とうとしています。もう一年間留学の下り坂を下りていると思うと、時が経つのは本当に早かったなと感じます。
私はフランス北西部の小さな村に派遣されました。近所には、牛、羊、やぎ。360度見渡せる広い平野に広い空は経験したことがない景色でした。
来た瞬間、ここが大好きになりました。

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まずフランスに来て感じたことは、「共有する文化」であるということ。これまで様々なパーティーを経験してきましたが、どれもとても長いのです。ご存知の通り、フランス料理はフルコースなので、食事時間が正午から夕方までに及びます。その間にフランス人は味を共有して、会話を絶やさずお互いの考えを共有していることが分かりました。
学校では筆記用具などを何のためらいもなく共有し、風邪までも共有してしまいます。日本のようにマスクをしている人は誰一人いません。そんなフランスの「共有の文化」が、私は温かいなと感じました。

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そして次に述べたいことは、フランスは「自由の国」であるということ。この「自由の国」フランスが、「表現の自由」の象徴である新聞社が、テロ攻撃により傷つけられました。このような事が身近に起こってしまうなど想像にもしていなかったので、本当に悲しかったです。
この事件があり、世界平和や宗教についてもとても考えさせられました。宗教は本来人を癒すためにあるのに、彼らはこの宗教によって残酷に人、国を傷つけています。
宗教が平和と共にあるなど不可能なのでしょうか。私はここに来て様々な人種、宗教の人に出会い、接してきました。知れば知るほど皆温かくて、私達の間に絶対戦争など生み出したくないと思いました。
世界中の人がお互いを知る努力をして、お互いを尊重し合える関係であったらと深く願いました。

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この留学を通して学んだことは、素直でいることの大切さ。
素直に自分の価値観を破り、素直に異文化を経験し、素直に思ったこと感じたことを発言する。特にフランスは「自由の国」なので、皆自由に思ったことを発言します。私たち日本人は遠慮して口にしない国民性なので、戸惑うこともありますが、これからも自分に素直になってフランスで充実した生活を送りたいと思います。
最後に、私を受け入れてくれている最高のホストファミリーと、こんな素晴らしい経験をさせてくれている家族と、この最高の留学を提供していただいているAFSに、言葉では言い尽くせない程の感謝を送りたいと思います。

2015年2月 フランスより
AFS61期生/AFSひろしま奨学生 川村ひなの

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