日本に到着して搭乗口を降りた際の、最初に出た一言は「蒸し暑い」でした。周りから聞こえる言語は勿論日本語で、案内板や広告も日本語。そんなことに違和感を覚えると同時に、あぁ、私ってこんなにもチェコに馴染んでいたのだな、と感じました。
遂に帰国したんだ、日本へ帰ってきたんだ、というほっとした気持ちと、もうここはチェコではないんだなという寂しい気持ち。帰国して直後に思うことは沢山ありました。

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「この辛い経験はこれからの将来の糧になるから、そんな経験が“今”出来るのはとても良いことだと思う。辛い経験をしないと、学べないこともあるよ」
私の留学生活は、全てが楽しかった、幸せな留学生活という訳ではありませんでした。寧ろ、辛かったこと、苦しかったことが多かった留学生活だったかもしれません。どうして私は留学しているんだろう、辛いことばかりの留学に対する意義を見出せていなかった時に私を救ってくれたのは同じチェコ派遣の仲間、同期生、そしてこちらで偶然出会った日本人女性の方でした。
特に、日本人女性の方との出会いは、私の留学生活・留学に対する考え方を百八十度変えるものでした。

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一期一会・何が起こるか分からないのも、留学の魅力のひとつだと思います。私がこれから留学する皆さんに伝えたいことは、何も学ばない留学は無いということです。楽しいこと、嬉しいこと、苦しいこと、辛いこと・・・どんな経験からも得るものは必ずあります。
嬉しかったことはこれからの自信に繋がりますし、苦しかったことはこれからの将来で起こり得る苦難を乗り越える糧になります。ですから、自分自身にしか出来ない体験を大切にし、自信を持ち続けて下さい。

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最後に、私の留学に関わって下さった全ての方々に対し、感謝の気持ちで一杯です。
私は、辛い経験の多かった留学生活でしたが、留学しなければ・チェコ共和国へ留学しなければ出会えなかった方々・得られなかったことが、辛い経験以上にありました。私は自信を持ってチェコで最高の留学生活を送ることが出来たと言えますし、国内外でかけがえのない仲間が出来たと言えます。
本当にありがとうございました。

2015年7月 チェコ派遣
AFS61期生/みちのく応援奨学金 森美聡

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