タイで過ごしたこの一年は、わたしの短い人生の中でも特に宝物のようなものになりました。
飛行機でタイについたとき、わたはこれから、見知らぬ家族と見知らぬ土地で一年を過ごすということが信じられませんでした。
でも、その日の夜に自分の部屋に一人になったとき、やっと実感が湧いてきてとても寂しく思ったのを覚えています。

留学中何度も日本に帰りたいと強く思いましたが、そのたびに「この留学は自分で決めたことだ」、「ここで諦めたら将来自分のことがきっと信じられなくなる」、そう気を奮い立たせて乗り越えてきました。
留学中も帰国後の今でも、「留学をした意味ってなんだったんだろう」と考えてしまうこともあります。そこでわたしが行き着くのは、だいたい家族の大切さを再確認できたことだと思うのです。

両親が留学を認めてくれなかったら、この一年間なんとなく勉強し、洗濯も食事の準備もしてもらうのが当たり前のことだと思っていたでしょう。でも、それがどんなに大変なことか、それをするためにわたしの家族がどれだけ自分の時間を削っているのか気付くことができました。
また心細くなって母親との電話口で泣いてしまったときも、頑張れと励ましてくれたのには本当に勇気づけられました。
わたしの生活はたくさんの人の支えがあってこそ成り立っているものだと、感謝を忘れてはならないと知ることができました。

最後に、お世話になった高校の先生方、赤の他人だったわたしを快く引き受けてくださったホストファミリー、そしてこの機会をくださったAFSに感謝してもしきれないほど感謝しています。
本当にありがとうございました。
わたしはこれから先、タイで過ごしたこの一年が必ず役に立つ日が来ると信じ、小さな目標にもひとつひとつ真剣に挑んでいきたいと思います。

Thank you for giving me this chance that I spent time in Thailand. Though this program, I could have a lot of precious experiences. I will go back to Thailand again as soon as possible!!

2017年1月 クン・サナン奨学生
AFS63期 タイ派遣 / 桑原 雪

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