オーストラリアに来て間もない時には、「約10ヶ月もの長い間どうやって過ごせばいいのだろうか?」などの不安を抱えていました。しかし、気付けばオーストラリアに来て早5ヶ月。そして最近は、時が立つのは早いなあと強く感じています。
今これまでの5ヶ月間を振り返ってみると、とても早かったなあと感じます。しかし一方で数えきれないほど多くの新しいことを経験し、たくさん考えたすごく充実した5か月間でもありました。
これから、私のこれまでの留学生活について紹介します。

私はクイーンズランドの海岸沿いのほぼ中央に位置するマッカイというオーストラリアの中でも大きな市に住んでいます。ホストファミリーは自分のことをいつも気に掛けてくれ、まるで自分を本当の家族の一員のように接してくれます。
また、この5ヶ月間でもたくさんの貴重な経験をさせてくれました。そのため、こんなに素晴らしい最高のホストファミリーと出会えたことに常日頃から感謝しています。

これまでにとてもたくさんのことを経験し、色々なことを考えました。それらの中でも特に私の印象に残ったものがあります。それは、移民についてです。
皆さんもご存知の通り、日本は移民の受け入れ数が他国と比べて極端に少ないです。しかし、オーストラリアはその逆で移民の国と言っても過言でないほどたくさんの移民を受け入れています。
私の住んでいるところは田舎なので、周りは日本人ばかり、外国人と接する機会は皆無という環境が日頃から当たり前でした。しかし、オーストラリアでは周りには色んな国籍・人種・ルーツなど、とにかく様々な人々と関わることができています。
そして、オーストラリアという地で移民の人と話して気付かさせられたことがありました。
それは、日本やオーストラリアなどの国に生まれた人は恵まれているということです。

留学2ヶ月目ぐらいの頃に、タイからやってきた移民の人と話すことができました。その時に僕はほんの興味本位で「どうしてタイからオーストラリアに移住してきたのか」聞きました。そしたら彼は「日本やオーストラリアのような平等な国に住みたかった」と言ったのです。
その言葉を聞いたとき、自分は一瞬言葉を失いました。時々テレビなどで他国の飢餓の状況などを見たりして日本に生まれてよかったなぁと軽く思うことはあったが、心の底から日本に生まれてきたことに感謝したことは一度もありませんでした。
なぜなら、平等な国で約17年間生きてきて平等が当たり前と感じていたし、他国の実情を身に染みて感じることもなかったからだと思います。
しかし、タイからの移民の話を聞いて日本という平等な国に生まれてきたことに感謝しないといけないんだと強く思えるようになりました。

自分が今こうしてオーストラリアで留学ができているのは、両親・AFSのスタッフのみなさん、そして自分にAFS奨学金を寄付してくださったみなさまをはじめ、本当に多くの人々のおかげです。
そのため、これからの残りの留学生活も日々そのような方々への感謝を忘れぬように有意義に過ごしていきたいです。

ボランティア奨学金奨学生
64期オーストラリア派遣 / 中村諒

▼帰国後のレポート 第二の故郷を見つけた10ヶ月間

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