日本の高校でのテストの連続から逃れるようにフランスへ渡った僕が配属されたのは、ベルギーとの国境から1kmのフランドル地方の町でした。
自転車競技に魅せられ、その本場であるフランスを留学先に選んだ自分は、特に競技の盛んな地方の、しかも自転車乗りのファミリーに配属が決定したことで、出発前から舞い上がっていました。

到着後一番苦労したのは、やはり言語です。
出発の1年前から語学教室に通っていたものの、生きた言語に触れると悔しいほどに理解できませんでした。
そのため最初の頃は、HFに「おやすみ」と言った後も電子辞書と夜更かしをしていたものです。

フランスで通った高校でも、当時僕は日本で高校2年生でしたが、3年生に編入されたこともあり、授業は苦難の連続でした。
まともな成績を得られたのは、英語、体育だけという状況の中、多くの友達に囲まれながら楽しく日々過ごしていました。
一般的にフランスの学校では課外活動が盛んではなく、学校行事もほとんど無いのですが、数少ないクラブ活動に参加し、オプションの授業をとって航空学を学び、スキー旅行とベルリン研修に参加する機会を与えてくれた友達や先生方にはとても感謝しています。

またフランスの学校では頻繁に休暇があり時間的拘束も少ないので、自転車以外にも絵画教室に通い、曲芸乗馬に取り組むなど、様々な新しいことに挑戦できました。
また休暇の度に各方面へ旅行に出かけ、フランスの多様な顔を知ることもできました。

このような刺激的な日々の中で、日本との違いを最も感じたものは、人と人の“近さ”です。
フランスでは知り合いと挨拶をする際に、“ビス”と呼ばれるお互いの頬をくっつけあう挨拶、または最低でも握手が行われます。これが物理的な距離だけでなく、相手と自分の心の距離も縮めてくれるのです。
これを毎日行うので、たとえ1回だけ話した相手とでも長らく挨拶をかわしあう関係を築くことが可能になります。
また家族間での愛情表現にはとても強いものがあり、正直最初は戸惑いましたが、感情を素直に表現できる、日本とはまた違った環境に身を置き生活することで、より身近に文化を感じることができました。

フランスで過ごしたこの夢のような10カ月で、自分の将来の方向性も何となくですが定まってきたように感じます。
留学中のたくさんの出会いに刺激を受け、今モチベーションは最高の状態です。感謝の気持ちを忘れずに、この経験を大切にしていきたいと思います。

AFS64期 フランス派遣 日野真幸

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