私は好奇心だけで留学に行くことを決めてしまいました。英語は苦手でコミュニケーション能力も低いし自己解決型なので留学には、全然向いていない性格だと思います。そんな私の留学生活の中で一番支えになっているのはサッカーです。

サッカーのおかげで友達や学びなど得るものが多くありました。オランダでは男子サッカーだけでなく女子サッカーも盛んで街ごとにクラブチームがあります。多くのチームは練習が週に2回で冬以外の毎週土曜日は試合という形で活動しています。日本のチームと比べると練習が少なく、試合が頻繁にあります。そのためかサッカーが「上手い」選手はそんなに多くないのですが、「強い」選手が多いように感じます。(これは女子の話で男子は上手くて強いです。)

サッカーの試合の待ち時間にチームメイトと遊んでいる写真

「強い」というのはキックが遠くまで飛ぶ、フィジカルが強いといった生来の身体的な強さはもちろんですが多くの日本人に足りない精神的な強さ、自己主張の強さをオランダ人は持っています。例えば、日本では審判や監督に聞こえないように文句を言うことはあっても面と向かって意見を言うことは一般的ではありません。しかしオランダでのチームメイトや相手は思った事が審判に対して当然のように主張し、ハーフタイムなどに監督からの質問や指示があった時もほぼ必ずそれに対しての意見や質問を返します。

また、戦術的にも個人でどうにかするという考え方が強い印象を受けました。良くも悪くも自立しているので自己判断でポジションを交換することも度々ありました。オランダ人は審判や監督に権威を感じるのではなく対等に一人の人であるという扱いをします。

ホストファミリーとスケートに行った時のファザーとの写真 (ファザーは身長2m越えです笑)

このように根本的に考え方が違う人達と出会えたことで私もチームメイトも互いに刺激を受け考え方などサッカー選手としての力が向上したように感じます。また、「あなたが加入してチームが強くなった」とも言ってもらえました。こういった新しいものに触発され能力が高まることはサッカーだけでなく普遍的であり、文化や社会の発達において重要なことだと思います。それを実感する機会を与えてくださった全ての方々に感謝しつつ残りの留学生活も有意義なものにしたいです。

なんかサッカーのことばっかり書いてすみません…
AFSで留学に行けたからオランダでの現地の人達の生活の一部になることができ、そのおかげで良い時間を過ごせているということを趣旨としたかったのですが…

校外学習でドイツに行った時の友達との写真

AFS66期・2019年派遣 AFSボランティア奨学金生
オランダ派遣 / 大杉 莉子

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