私は、「Sievi」という人口約5000人、需要のない信号は存在すらしなく、日本で住んでいた場所について紹介したら大きすぎて必ず笑われてしまう、そんな小さな町に派遣されました。
正直、小さな町に行ってどんな経験ができるのか不安に思っていましたがそんなに不安がることもなかったな、と思えるくらい素敵な家族や友達に囲まれて毎日を過ごしています。

左が私、右がホストシスターのAdeliina。ファミリーチェンジをする前にお泊りをさせてもらったときに一緒に料理(私の大好物のmakaronilaatikkoマカロニラーティッコ)をつくったときに撮った写真です。

この小さな町に5か月間暮らして一番感じていることが「人と人のつながり」です。少ない人口だからこそだという部分もあるとは思いますが、友達の友達はいとこ、学校の先生は友達のお母さん、そんな関係性に驚かされたことは一度や二度ではありません。学年、ましてや学校も違うような子が私のことを知ってくれていて声をかけてくれたり、少し問題があったらすぐに助けてくれる、そんな当たり前のような、でも今までの生活では忘れかけていたような人の温かみを改めて感じています。
ホームシックも感じることは時々ありますが、感じる度に「私のことを応援してくれたり支えてくれたりしてくれる人はたくさんいるんだ!」と自分を奮い立たせて、同時に支えてくれる人の大切さ、このような体験をさせてもらえていることにとても感謝をしながら過ごしています。

AFSの支部活動で森の中の植物探しビンゴをした後に他の留学生の子たちと撮った写真です。

私は今まで2つの家族にお世話になっています。その経験があるおかげでより多くの家族の形を見て感じることができた気がします。家族と話すたび、同じ文化でも価値観はやはり人それぞれなのだなと思い、だからこそ似た考え方をしていることに気づくことができたときには嬉しくなったりもします。
そんなことから私は周りの人との会話を大切にしていろんな人の考え方、価値観を吸収したいなとより一層強く思うようになりました。

Joulukirkko(Joulu=クリスマス、kirkko=教会)というクリスマス前に全校生徒(小中高)で教会に行って歌を歌ったりミサをした時の写真です。ホストスクールの先生に「聖劇でマリア役をやらないか」と声をかけてもらえて、全校生徒の前で歌わせてもらいました。緊張しすぎて正直何も覚えていませんが、「上手だったよ」といろんな子に褒めてもらえてとても嬉しかったいい思い出です。

私は将来、教育や子供に携わる仕事に就きたいと考えています。直接フィンランドの高度な教育制度を感じたいと意気込んで来ましたが、まだ学校生活に慣れていなかったり自分の語学力に自信がなかったりと経験できていないことがたくさんあります。
これから先5か月間は怖がらないで自信がなくても自分からたくさん挑戦して、より多くのことを学び、持って帰ることが出来るようにしたいです。

東海東京財団留学奨学金奨学生
AFS66期生 フィンランド派遣 / 島内 真奈

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