
世代を超えて繋がる絆 フィンランド里帰りレポート
私は、AFS54期フィンランド派遣生です。この度、2人の小さい子供と妻を連れて家族全員で約17年ぶりとなるフィンランドへの里帰りをしてきました。

私は、AFS54期フィンランド派遣生です。この度、2人の小さい子供と妻を連れて家族全員で約17年ぶりとなるフィンランドへの里帰りをしてきました。

プオランカでの10ヶ月間は私に安らぎも与えてくれました。白樺の木が聳え立つ森や、穏やかに煌めく湖、真っ白な雪に覆われた通学路、、、

日本もフィンランドも先進国です。日本とフィンランドにいるだけでは、大事なことを見落としてしまうと考えています。過去の経験が自己の存在を形づくるとするならば、自分の目で広い世界を見て、もっと豊かな人になりたいと思います。

私がこの5ヶ月間大切にしてきたことはチャンスを無駄にせず挑戦することです。建築学生として、都市部に派遣されたことを利用し積極的に街並みや建物を観察、文化施設で学習、現地住民と話しました。

早期帰国になったことはすごく悔しいですが、このような形の早期帰国はなかなか体験できないことなので、私達にしか出来なかった体験をしたと前向きに捉え、これから留学する留学生に後悔しないようにと伝えていきたいです。

フィンランドへ来る前は、十ヶ月は短いようで長いのだろうと気楽に考えていたが、半分が過ぎようとしている今、そのようなことを考えている余裕はなく、時間がないこと、語学力のことで焦りばかりが募る日々を送っている。

帰国の日、駅まで送り届けてくれた私のホストファミリーは7人兄弟というとても大きな家族でした。私を本当の娘のようにかわいがってくれたホストペアレンツ、本当の兄弟のように慕ってくれたホストシスターやホストブラザーのありがたさを留学していた時以上に実感しています。

私は、「Sievi」という人口約5000人、需要のない信号は存在すらしない小さな町に派遣されました。正直、小さな町に行ってどんな経験ができるのか不安に思っていましたがそんなに不安がることもなかったな、と思えるくらい素敵な家族や友達に囲まれて毎日を過ごしています。

誰かを否定したりせず、相手をそのまま受け入れることで生まれる安心感は、個人の自己肯定感を高め「その人らしさ」を自由に発揮することに繋がるのかもしれません。幸せの国フィンランドから、「人が自分らしく生きられる喜び」というすばらしい価値観を教えていただくことができました。