10ヶ月のフィリピン留学が終わり、早くも帰国して2ヶ月が経ちました。今はフィリピンでの生活がとても懐かしく、日本の生活の中にフィリピンとの共通点を探してしまう日々です。
留学を通して得られたものは、様々な経験、文化の違いによる人々の考え方、フィリピンでの帰る場所等たくさんあります。しかし、最も自分にとって感慨深いことは、自分の進路に明確な方向性を見つけられたことだと思います。

AFSの支部のみんなで最後のお別れディナー

私は、美術高校でデザインを専攻していましたが、高校卒業後に何を勉強したらいいのかが見つからず、進路を決めかねていました。私が留学を決意したのは、日本とは違う芸術や文化を持つ国のアートを学び、視野を広げたかったからです。特に、アジアの中にありながらも、スペインやアメリカ、また日本の植民地として違う文化を自国の文化に融合させたフィリピンに魅力を感じました。

学校でクラスメイトと

フィリピンではアート専攻に籍を置かせてもらうことができました。様々なプロジェクトをクラスメイトと行いましたが、私がそれらの活動の中で最も興味を持ったのは、ファッションショーを企画するというものでした。グループ対抗で2種類のフィリピン伝統衣装を作り、ランウェイを立ち上げてコンテストを開催しました。グループメイトと安い市場やセカンドハンドショップで素材を探し、自分たちで絵を描いてデザインを決めていきました。毎日午前中から夕方まで作業を進め、夕食をみんなと共に食べて解散というハードスケジュールでしたが、共有した時間の中で絆も思い出も深まっていったと思います。特に、安い素材を手に入れるために値切るというのは自分1人では経験したことがなく、とても新鮮な体験として印象に残っています。結局、帰国日の関係でランウェイを歩くクラスメイトの姿は見られませんでしたが、自分たちで服のデザインや素材を考えて衣装を作る体験は、今後学びたいことが見つかるきっかけともなりました。

グループワークで街に布を買いに行った時

私はこの体験を通して、テキスタイルやファッションデザインをより深く勉強したいと思うようになりました。特に素材そのもの、また、持続可能なプロダクトやデザインに興味を持っています。今後は環境を考慮した素材でありながらデザイン性にも優れているプロダクトについて学べる大学への進学を目標にしています。

ホストシスターと地域の伝統的な場所へ行った時

フィリピンでは、本当にたくさんのことを学び感じて自分の五感をフルに使って生きていました。私が実りある留学生生活を送れたのは、日本の家族やホストファミリー、現地ボランティアの皆さんなど、多くの人の支えがあったからだと思います。そして、最後になりますが、私に奨学金を支給してくださり、留学の手助けをしてくださったAFS協会とボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。

AFSボランティア奨学金
2022年・69期 フィリピン派遣 /  M.Mさん

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