私は10月から ile de france(パリ郊外)に住むホストの方々にお世話になっていました。7月7日に日本に帰国しましたので報告させていただきます。

日本に帰国してから再度フランス留学について振り返った際に感じたことは「 ile de france、良かったな」でした。
以前は日本とフランスの文化は似ていると思っていましたが、面白いことに日本に戻ってから考え直すと違うところばかりでした。例えば、挨拶や会話についてはもちろんのこと店員さんの仕事に向かう態度、週末に対する認識の違いなど様々ありました。また、母に自身の経験を伝える際、その違いはどこから生まれるのか。なぜそういう考えに至ったのか考えることが多く、日本に帰ってから更に学ぶことが多い印象を受けています。

私はパリに近い地域に住んでいましたので、フランスの中でも国際色豊かな場所にいたと思います。
特にそれは学校で顕著に現れ、初めて会う子にはいつも「オリジンどこ?」と聞かれましたし、周りの子たちの答えは ”モロッコ” だったり ”スラブ” や ”スリランカ” ”ポルトガル”など本当に様々でした。そして、そこには様々な宗教を信仰する子たちがいて、食事の際なにの肉が入っているか確認したり、季節になるとその子の地域の格好(服やアクセサリー、体に模様を入れたりなど)をしていたりすることがありました。私はその多様性について初めは戸惑うこともありましたが、現地ではそれが普通で、いろんな人がいることを理解して共生していました。

パリのオペラ座へバレエを観に行った時の写真です。 音楽、照明、音響、ダンスの全てが美しく、見応えがありました。一番の思い出です。

また、フランスは日本よりもNOが言いやすかったです。それは周りが遠慮なくNOというからです。加えて、自分の意見をとてもはっきり言う方々で(もちろん少し言いづらいことなどはオブラートに包んで言うのですが)答えもはっきり言って欲しいそうなのですが、NOというと驚くほどあっさり退きます。そこから私が思ったことは、彼らは自分の自由を主張するけれど、相手にも自由があることを知っているから尊重しながら共生しているのだと。さすがは、自由を大切にする国だな、そしてこんなフランスが素敵だなと思いました。

私はフランスに行って、同じ地域の中にも様々な人々が共存していること、そして様々な価値観、習慣を持つ人々がいるということを理解することができました。
フランス語についてはペラペラとはいきませんでしたが、日常会話はできるようになりました。今後も英語とフランス語の学習は続けていくこと、加えて私は医者になりたいのでそちらの勉強もしていきます。
最後となりますが、留学を通して見つけた私の将来の夢は、様々な人々がいることを理解した上で災害時にマイノリティーの人々に向き合い、支えられる救急医になることです。
まずは勉強を頑張ります。ご支援いただきありがとうございました。

ile de france 組で最後にホストとお別れをした後の写真です。みんなでホストと別れた後泣き止まなくて、慰め合いました。

三菱商事高校生海外留学奨学金奨学生
2024年・71期 フランス派遣 / F.Mさん

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