パナマからの帰国から1ヶ月が経とうとしている。18年の人生の中で最も早く終わった10ヶ月は私の人生の起点となるのだろうか。
留学開始から5ヶ月が経った頃、留学の妙味である素晴らしい出会いがあった。私が配属された学校に同じAFSの学生でアイスランドから留学生が来たのだ。
彼女とは同じクラスで隣の街に住んでいて、毎日同じ車で学校に行った。彼女とは学校でもよく話し、AFSの支部活動も一緒に行うほど仲良くなることができた。一緒に日本食レストランに行った時は、一種の異文化交流ができたようですごく嬉しかった。

アイスランド人のクラスメイトが増えた初日に撮影した写真。歓迎会をして、みんなともっと仲良くなれたと思った日であり、新しい友達が増えた日でもあった

また、思ってもみなかった出会いもあった。私が暮らしていた街は山の中にあり、田舎だった。しかし、ある日学校で、世界一周をする日本人と出会った。何処となく嘘だと思っていた「世界は狭い」という言葉は案外その通りなのかもしれないと思わざるを得ない出来事だった。

パナマでは色んな出会いがあった。家族や親戚、友達やその家族、またその友達などたくさんの新しい出会いに満ち溢れていた。
友達と2人で行くと思っていた映画にはとその友達の兄弟とその友達の7人で行くことになったこともあった。
プロムのドレスを一緒に探してくれた友達はいとこに頼んで私に化粧と髪を提供してくれた。

プロムの入場の写真。普通は2人で入ってくるものだが、みんな友達なので4人で入った

私はたくさんの人に出会い、支えられて留学を良い経験にすることができていることに気づけた。ただそれは決して享受だけでなく、自分が提供もしているということをファミリーが教えてくれた。
私の誕生日の夜ご飯の席で、日本のことをたくさん話していると、マザーが「あなたとこうやって文化を分かち合っているこの瞬間がとても素晴らしいものであって、留学生を受け入れる理由であり、受け入れてよかったと思えるの。」と言ってもらえた。
そのとき、それまで私は留学というのは留学生が生活する中で感じたその国の文化を心で受け止めて学んでいくものだと思っていたが、逆も然りであるということをやっと気づくことができたのだ。そこから、価値観や考え方が変わり自分から自国の文化を発信していくようになった。

クリスマスのために撮ったマザーとファザーとの写真。撮影中は笑いが絶えず、何回も撮り直しになった。良い一枚ができてよかった

パナマでのファミリー、友達、そしてここに書いた2人との出会いは、大切な思い出であり、経験であり、宝物である。ファミリーや友達とは今でも連絡を取っていて、日常の些細のことの情報を交換している。
世界は広い。日本からパナマに行くのは1日程の時間がかかる。お金もかかる。時差は14時間ある。
しかし、世界は狭い。留学に行ったことで、世界に友達ができて、もう一つの家族ができた。そして、色んな出会いを経て日本に帰ってくることができた。そうして今でもパナマと繋がれていられるのは、私たちが世界の広さを心の距離で補っているからなのだろう。
留学に行ってよかった。心からそう思っている。この経験が私の人生の起点になる。この10ヶ月間パナマで学んだ全てを、これからの人生で生かしていきたい。

友達が歌の大会に出るためクラスのみんなで応援に行った。その友達は見事に優勝し、みんな大興奮だった

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2025年・72期 パナマ共和国派遣 / O.Yさん

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