
帰国生レポート 結婚式で皆と会いたい
私が結婚を考えていた頃、まさかの母の膵臓癌末期という突然の宣告。葛藤の最中の5月、母が言いました。 「6月までならがんばるから。私はお葬式なんかより結婚式で皆と会いたいわ。皆が笑ってるのが大好きだから。」

私が結婚を考えていた頃、まさかの母の膵臓癌末期という突然の宣告。葛藤の最中の5月、母が言いました。 「6月までならがんばるから。私はお葬式なんかより結婚式で皆と会いたいわ。皆が笑ってるのが大好きだから。」

彼らは英語をほとんど話さないので最初はコミュニケーションをとるのが大変でしたが、今は私もイタリア語が上達してきて、会話を楽しめるようになってきました。

留学というと、日本では多くの人が“きらきらした、楽しい事ばかりの日々”というイメージを持つと思います、ですが、自分の目標を目の前にすると、すべてが簡単なわけではありませんでした。

なかでも1番印象深く残っていることは18歳の誕生日会です。言葉では上手く表現出来ないので写真を送ります。

このたった5か月の間、自分の本当の家族と離れ、異国で暮らすことによって、感じたことのない孤独を知り、自分とは無関係だと思っていたホームシックにかかり、自分の知らなかった自分に出会い、悩み、夜な夜な泣いた日々は数え切れませんが、確実に大きく成長している気がします。

僕のサンアントニオでの生活が充実していたものであったのは、ホスト・ファミリーの存在があったからです。 彼らはとても明るい人たちで、僕が学校で自分の意思や考えを伝えられずに落ち込んでいても、笑顔にさせてくれる本当にかけがえのない存在でした。

夜、空を見上げると、一面に広がる星々。初めて見上げたとき、思わず見惚れてしまいました。スイスでの星空は自分でも信じられない衝撃を与えてくれました。今でも、夜空を見上げると心を奪われてしばし動けなくなってしまいます。

みんなに何を学んできたかと聞かれると正直分からない。1年間、肌で感じてたくさんのことを吸収してきたと思ってる。いつか、それが何かわかった時自分が大きく変わり成長すると思う。

ホストファミリーや友達のサポートのおかげで、少しずつ会話を理解できるようになり、7月には公民の授業で日本の政治や経済についてのプレゼンテーションを行いました。