
第14回「旅と平和」エッセイ大賞AFS帰国生が入賞
マレーシアでの留学が始まると、私の周りは予想以上にイスラム一色に染まった。モスクでの礼拝や食事の作法、一か月間の辛い断食、その後のハリラヤ(お祭り)など、本当に自分がムスリムになったようだった。

マレーシアでの留学が始まると、私の周りは予想以上にイスラム一色に染まった。モスクでの礼拝や食事の作法、一か月間の辛い断食、その後のハリラヤ(お祭り)など、本当に自分がムスリムになったようだった。

外国の人は自己表現が豊かで、”Yes” or “No”がはっきりしています。自然とその中にいると、私も普段と違って、遠慮なく、思った通りに話していました。とても楽しかったです。

私の未熟な英語を親身になって聞いてくれたお蔭で、間違いを恐れず様々なことに積極的に挑戦してみようと思えました。苦手だったはずの「自分を発信すること」は、お互いを知ることができる大切なことだと気付き、今では楽しい時間だと思えます。

チリの人たちとの交流では、地球の反対側に住んでいる人とでも、同じように喜びや悲しみを体験し、いつもの日本の生活では忙しくてできないことをたくさん経験できました。

今年2019年の4月28日に、カンボジアの最初のアジア高校生架け橋プロジェクトのオリエンテーションがありました。次のカンボジアからの留学生が参加して、このプログラムについて色々な情報をもらいました。

僕がこのプログラムに参加して一番印象に残ったのは、ケルフィリー城です。日本にはない、石で造られたその城はとてもかっこよかったです。また、ウェールズの町の中にもウェールズ城というお城があり、これも規模は小さいですがよく整備されていて良いお城でした。

このプログラムに参加して、私は違う国の人と交流できる喜びを感じました。参加するまでは、心のどこかで「英語なんてできなくても何とかなる」と思っていました。でも英語を学べば世界の方々と交流でき、異文化を受け入れることができます。

語学学校の授業では、あるお題に関することを自分なりに表現することが何度かあり、日本では自分で表現する、という機会があまりないので、生徒が主体的に行動するのはとても新鮮で、とても楽しかったです。

毎日携帯の写真を見返していますが、何もかもが良い思い出です。ベトナムのご両親とは、プログラム終了後に、お互い訪問しあう約束もしました。今までまったく縁のなかった国との交流が始まる気がして、ワクワクしています。